松山学院高等学校

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卒業式

式辞

木々の芽吹きが始まり、春の息吹を感じる今日の佳き日、令和5年度松山学院高等学校第133回卒業証書授与式を挙行できますことは、卒業生はもとより、教職員にとりましても大きな喜びであります。

ただいま卒業証書を授与されました194名の卒業生の皆さん、「卒業おめでとう」

皆さんは入学以来、誠実に努力を積み重ね、本校所定の教育課程を修了し、めでたく今日の日を迎えました。

この晴れの日に、みなさんへのはなむけとして、マツガクの建学にまつわるお話をしておきます。

今から133年前の1891年(明治24年)本校はコーネリア・ジャジソン先生によって創設されました。

当時の愛媛県はというと、現在の小中高校生にあたる子どもの数が16万人。それに対し学校に通えていた子どもは、わずか4万人。つまり、4人に一人しか学校に通えていない時代でした。

その様子を見た先生は「子どもたちに学べる場所を与えたい」と学校を創ることを決意しました。

また、その時、彼女を手伝って、マツガクの開校に尽力した3人の青年がいました。その内の一人が、のちに初代校長となった西村清雄先生です。

西村先生はどんなに仕事をしても報酬を受け取らなかったそうです。ジャジソン先生に英語を教えてもらえるだけで十分だと考えていたからだそうです。

もちろん彼女もお金のほとんどを学校のために使い、ご自身は決してぜいたくをしなかったそうです。

「子どもたちの幸せのために」を貫いた心優しい人々の手によって本校は建学されたのです。

マツガクに込められた先人の願いに、思いを馳せてみてください。こんな素敵な歴史を伝統をもつ学校が、みなさんの母校です。

その上で、生徒の幸せを願って立てられた本校の教育方針「あいさつ、そうじ、読書、社会貢献」をこれからも迷うことなく実践してください。

簡単なことのようで、人として最も大切なものがそこには詰め込まれています。そうして成長を遂げたみなさんの中から、近い将来、世界的な課題にプレーヤーとして関わり、リーダーとなって活躍してくれる人が現れてきてくれると、私は信じています。

保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。慈しみ大切に育ててこられたお子様の立派に成長された姿に、感慨もひとしおのこととご推察申し上げます。

本校での高校生活を経て、お子様は心身ともにたくましく、頼もしい大人へと成長されました。

どうか、これからもお子様の輝ける前途を温かく見守っていただきますようお願いいたします。

皆様には3年間にわたり、本校教育活動推進のために、多大なるご支援とご協力を賜りましたことを、この場をお借りして、厚くお礼を申し上げます。

終わりに、194名の卒業生の皆さん一人ひとりが、マツガク生として誇りを胸に、それぞれの世界に力強く羽ばたき、幸せになってくれることを願って式辞といたします。

令和6年3月1日

松山学院高等学校 校長 吉田慎吾

 

 

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