松学ニュース
第3学期 終業式
- 2023.04.25
- 学校行事
令和5年3月20日(火)
第3学期終業式が行われました。
マツガク生たちは、それぞれの思いを胸に校長先生のお話に耳を傾けていました。
校長先生からのメッセージ
2年生、1年生諸君、進級おめでとう。
1年間よく頑張りました。
今日は、1年の締めくくりとして、校長先生から世界の情勢、世界の現実について
少しお話をしたいと思います。
みなさんは、これからの日本、世界を担っていく若者です。だからこそ、みなさんには
地球規模の視野を持った人になってほしいと思っています。
そのためにも、世界中で厳しい環境のもと、必死で生きている子どもたちがいることを
知ってほしいのです。
その環境のすさまじさは、「不勉強で知らなかった。」では済まされないものです。
世界の抱える問題を挙げるとキリがありませんが、あえて今日は三つ挙げます。
嘘のような本当の話です!
一つめは、慢性的飢餓です。世界中で8億2800万人が食糧不足に苦しみ、
一日に4~5万人、年間で1500万人以上が亡くなっています。そのうち7割が
子どもだと言われています。
二つめは、清潔な飲み水がないことです。
つまり汚い水と知りつつも、のどの渇きに耐えられず、その水を飲み、死んでしまう
子どもがいるのです。世界で10億人以上が清潔な水を入手できず、毎年150万人
以上の子どもたちが命を落としています。
三つめは、今なお続く紛争や内戦です。
これまでに420万人以上の人々が亡くなり、長い所では75年も争いが続いています。
人の一生がずっと戦争中ということです。これらの人々は、食べる物も飲む水もなく、
もちろん住む家もなく、戦争による死の恐怖に怯える日々を送っているのです。
これは、世界の現実の一部にすぎません。
こう考えると、みなさんの生活環境は桁違いに恵まれています。今の豊か過ぎる生活が
当たり前になり、いつの間にか家族や社会に対する「感謝の気持ち」を忘れ、将来に向けて
努力を続けることや我慢することを怠ってはいないでしょうか。
私は、みなさんが人生の土台となる高校生活を通して、人として大きく成長してほしいと
願っています。今が大切です。甘えを捨て、一刻も早く「一人前の大人になる」ことを
目指してください。それが早いか遅いかで勝負が決まります。自分の考え方や生活の仕方を
今一度、見つめなおしてください。
今、この時を真剣に考える時間にしてください。
これで、校長先生の終業式のお話を終わります。