松山学院高等学校

松学ニュース

5.13礼拝☆吉田校長のお話

今日は、校長先生が大学生の時のお話をします。昭和の話です。

我が家は裕福な家庭ではありませんでしたが、それでも私はみんなと同じように遊びたくて

仕方がありませんでした。

大学が夏休みになり東京から帰っていた時のことです。

遊ぶ金もなく、かと言ってアルバイトもしていなかった私は、母から小遣いをもらって、

東京で遊ぶことばかり考えていました。

夏休みも終わりに近づき、東京へ帰る日のことです。

私は、母が働いているパン屋へ向かいました。

ジーパンにTシャツで「暑いなー」と思いながら歩いたことを今でも覚えています。

店の前に着くと、お店の人が「あれっ!?吉田さんの息子さん!?」と気付き、

母を呼びに行ってくれました。

パンを焼いていた母は、店の一番奥から出てきました。

その姿はというと、頭からバケツの水をかぶったような汗をかいていました。

「もう東京へ帰るの?」と言う母は笑っていました。

 

私は「元気でな」とだけ言って、東京へ帰りました。

 

校長先生の人生が一変した日のお話です。

 

 

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