松山学院高等学校

マツガクニュース

入学式(校長式辞)

松山の大地を慈雨(じう)が潤し、星岡山(ほしおかやま)の桜が新入生の門出を祝うかのように咲き誇るこの佳き日に、令和7年度 松山学院高等学校入学式を挙行できますことは、この上ない喜びです。

本校は1891年(明治24年)アメリカ合衆国出身のコーネリア・ジャジソン先生によって創立された、135年目を迎えるキリスト教主義教育の高校です。

創立当時の愛媛県の状況は、現在の小中高校生にあたる子どもの数が16万人。それに対し学校に通えていた子どもは、わずか4万人。4人に一人しか学校に通えていない時代でした。

その様子を見た先生は「子どもたちに学べる場所を与えたい」と決意されました。

そして、その時、彼女の優しさと高潔な人柄に呼応し開校のお手伝いをしたのが、後に初代校長となる西村清雄先生でした。

その当時彼は同志社大学の学生だったそうです。

彼はどんなに夜遅くまで学校の仕事に従事しても、その報酬を求めなかったそうです。

ジャジソン先生から英語を学べるだけで十分だと思われたからです。

もちろん彼女、ジャジソン先生もご自身のお金のほとんどを松山の子どもたちのために使い、決して贅沢をされなかったそうです。

こうして「子どもたちの幸せのために」を貫いた心優しい人たちの手によって本校は建学されました。

こんな素敵な歴史と伝統を持つ学校が、今日からみなさんの母校です。

本日はこの機会を利用して、みなさんに、これから実践してほしいことについてお話をします。

それは、「失敗を恐れずに行動しよう」ということです。

たとえ失敗しても、それを受け入れるからこそ人は成長し、再び新たなことに挑戦できるのです。

行動した後の結果は、失敗も成功もすべて自分の宝物になります。

そして、その宝物は必ず後で貴重な経験、大きな武器となって君たちを助けてくれます。

みなさんが失敗できなくなる年齢は、もう少し先で必ずやって来ます。

その時がくるまで自分の力を思う存分試してみてください。

失敗も成功も自分が力を試した証、成長の足跡です。

どうか3年間マツガクで「たくさんの宝物をゲットしてください。」

友だち、勉強、部活動、学校行事、ゲットできるチャンスはいくらでもあります。

校長先生にも子どもの頃にゲットした宝物がいっぱいあって、その宝物が、ずっとずっと私を守ってくれています!

保護者の皆様、「お子様のご入学、誠におめでとうございます。」

成長されたお子様の姿に感慨もひとしおのことと存じます。

本校では、教職員が一丸となり、生徒一人ひとりの可能性を引き出し、子どもたちの夢の実現をサポートして参ります。

そして、保護者の皆様と私たちが「チーム・マツガク」

となって、子どもたちを守り育てようではありませんか。

どうか本校教育へのご理解とご協力をお願い申し上げます。

結びに、期待と希望に満ちあふれた280名の新入生に、声を限りにエールを送り、ずっと先生たちがそばにいることを約束して、式辞といたします。

 

令和7年4月8日・9日

松山学院高等学校 校長 吉田慎吾

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