松山学院高等学校

松学ニュース

第3学期 終業式

令和5年3月20日(火)

第3学期終業式が行われました。

マツガク生たちは、それぞれの思いを胸に校長先生のお話に耳を傾けていました。

 

校長先生からのメッセージ

2年生、1年生諸君、進級おめでとう。

1年間よく頑張りました。

今日は、1年の締めくくりとして、校長先生から世界の情勢、世界の現実について

少しお話をしたいと思います。

みなさんは、これからの日本、世界を担っていく若者です。だからこそ、みなさんには

地球規模の視野を持った人になってほしいと思っています。

そのためにも、世界中で厳しい環境のもと、必死で生きている子どもたちがいることを

知ってほしいのです。

その環境のすさまじさは、「不勉強で知らなかった。」では済まされないものです。

世界の抱える問題を挙げるとキリがありませんが、あえて今日は三つ挙げます。

嘘のような本当の話です!

 

一つめは、慢性的飢餓です。世界中で8億2800万人が食糧不足に苦しみ、

一日に4~5万人、年間で1500万人以上が亡くなっています。そのうち7割が

子どもだと言われています。

 

二つめは、清潔な飲み水がないことです。

つまり汚い水と知りつつも、のどの渇きに耐えられず、その水を飲み、死んでしまう

子どもがいるのです。世界で10億人以上が清潔な水を入手できず、毎年150万人

以上の子どもたちが命を落としています。

 

三つめは、今なお続く紛争や内戦です。

これまでに420万人以上の人々が亡くなり、長い所では75年も争いが続いています。

人の一生がずっと戦争中ということです。これらの人々は、食べる物も飲む水もなく、

もちろん住む家もなく、戦争による死の恐怖に怯える日々を送っているのです。

これは、世界の現実の一部にすぎません。

 

こう考えると、みなさんの生活環境は桁違いに恵まれています。今の豊か過ぎる生活が

当たり前になり、いつの間にか家族や社会に対する「感謝の気持ち」を忘れ、将来に向けて

努力を続けることや我慢することを怠ってはいないでしょうか。

 

私は、みなさんが人生の土台となる高校生活を通して、人として大きく成長してほしいと

願っています。今が大切です。甘えを捨て、一刻も早く「一人前の大人になる」ことを

目指してください。それが早いか遅いかで勝負が決まります。自分の考え方や生活の仕方を

今一度、見つめなおしてください。

今、この時を真剣に考える時間にしてください。

 

これで、校長先生の終業式のお話を終わります。

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